「虹を見なさい」  07.06.10
             創世記9:9〜19

 ノアは、神さまのことが大好きで、いつも礼拝をし、お祈りを
していました。神さまが自分のことを大切にしてくださっている
ことを、よく知っていました。けれども、他の人たちは、神さまの
ことを忘れて勝手なことばかりをしていました。神さまに感謝も
せず、神さまに背いて罪を犯していました。神さまは、そんな
人間たちを見て悲しまれました。そして洪水を起して滅ぼすことに
なりました。けれども、ノアとその家族は救うことにされました。
 そして、ノアに箱舟をつくるようにとお命じになりました。
 ノアは、神さまのおっしゃった通りにし、大きな船を作りました。
 ノアの家族とすべての動物一組が船に乗り込むと、神さまは
船の戸をお閉めになりました。それから、雨が40日間降り続き、
すべて水に飲み込まれてしまいました。箱舟に乗っていたノアたち
だけが救われました。
 洪水の後、神さまは「二度とこの世界の生き物を洪水で滅ぼさない」
と約束をしてくださいました。 洪水で滅びてしまったことを残念に
思われたのです。悪いことをした人間たちは滅びるのが当然だ、と
思われなかったのです。神さまは、その約束をしたしるしに、世界に
虹をお造りになりました。
 神さまは虹を見ながら思われたでしょう。「人を滅ぼさないことを
約束したし、人を救いたい。しかし、人は罪を犯す。だから、その罪を
赦すことが必要だ…。」そして、虹をお造りになった神さまは、独り子
イエス・キリストが十字架にかかられることを、お決めになりました。
 虹は十字架につながっています。虹と十字架は、深い関係にあります。
 ノアの洪水の時には、箱舟に乗って救われました。教会は、救いに
進むための箱舟に似ています。

 教会は、イエスさまの十字架によってできたものです。
 十字架による罪の赦しによってできたものです。
 子どもから大人までここで礼拝を守っているお一人お一人が、
教会に連なり、この船に乗り続けて、救いに進んで欲しいと、
神さまは心から願っておられます。